2025/08/12 10:58


腕時計は、実は「磁気」に弱いことをご存じでしょうか?

強い磁力に近づけると、時間がズレたり止まったりすることがあります。
特に、日常生活の中で知らず知らずのうちに磁気にさらされていることも少なくありません。

別記事で「時計の普段の扱い方」について触れましたが、

この記事では、磁気が時計に与える影響・よくある原因・対策方法を具体的にお伝えします。



磁気ってそもそも何?

磁気には大きく分けて2種類あります。

  • 永久磁石:冷蔵庫のマグネットやスピーカーなど、物体そのものが磁力を持っているもの

  • 電磁石:電流を流すと磁力が発生し、切ると消えるもの(モーターや家電に多い)

時計にとって特に注意したいのは、身近な強力磁石です。



磁気が時計に与える影響

時計への磁気の影響には2つのパターンがあります。

  1. 一時的な影響:離せば元に戻る場合

  2. 磁気帯び(磁化):磁力が残り、専用の機械(脱磁機)でしか除去できない状態

磁気帯びになると、秒針が進みすぎたり、逆に止まったりといった不具合が起こります。



実際にあった磁気帯びの例

例えば、ロックバンドのコンサートで、身長より大きい大型スピーカーのすぐ近くの席だったのですが、

機械式の腕時計を着けていたところ、翌日から秒針が異常に早く進み、1日で10分もズレたケースがあります。

これは完全に磁気帯びの症状で、修理業者による脱磁処理で解決しました。



身近な「磁気の発生源」

生活の中の気づきにくい、磁気源の一例です。

  • バッグのマグネット留め具

  • スマートフォンやタブレット

  • ノートパソコン

  • スピーカー

  • 冷蔵庫や電子レンジ



簡単にできる日頃の対策

  • 時計と磁気源を長時間近づけない

  • バッグのマグネット部分に時計を重ねない

  • 家電やスピーカーのすぐ上に時計を置かない

  • 数十センチ離すだけでも安心度は大きく上がります。

    上記の例のようにコンサートの大型スピーカーは別として、普段の生活でメートル単位で意識する必要はありません。

    断続的なパソコン作業程度は、時計を着けていても問題ありません。

    (※距離の目安は複数の時計修理技能士からの実務的アドバイスです)



まとめ

磁気は目に見えませんが、時計にとっては大きな影響を与える存在です。
特に初心者の方は、日常の中で意識して距離を保つだけで、大切な時計を長く正確に使うことができます。

当ショップでは、磁気帯びや時計メンテナンスのご相談も受け付けています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。